一、機能紹介
法人のスーパー管理者は、Google ドライブのデータを簡単に Docs に移行できます。手動でファイルを頻繁にダウンロードしてアップロードする必要がないため、メンバーのデータを移行するコストを削減できます。簡単な構成をするだけで、チームのファイルを Lark Docs にまとめて安全に移行できます。
注意:この機能は現在、Google Workspace(旧称 G Suite) 管理者のみ利用できます。
二、操作方法
移行の準備
- 1.移行する前に、法人アカウントのスーパー管理者、もしくは作成者であることを確認してください。Lark 管理コンソールにて自分の管理者役割を確認できます。データ移行の操作は、スーパー管理者と作成者のみが行えます。
ヒント:Lark 管理コンソールにログインする方法については、下記「よくあるご質問」の「Lark 管理コンソールにログインする方法は?」をご覧ください。
- 2.Google Workspace の管理者であることを確認してください。移行する前に、データを正常に移行するには、Google Workspace の管理コンソールにて下記操作を行う必要があります。
b. 「アプリ」をクリックして開きます。
c. 「Google Workspace Marketplace アプリ」をクリックし、「[ドメイン インストール]リストにアプリを追加」を選択します。
d. 「Lark Migration Assistant」を検索し、インストールします。
移行の開始
- ◦Lark 管理コンソールを開き、左側のナビゲーションバーから 法人設定 > データ移行 の順にクリックして、ドライブ移行 をクリックします。
2. Google 管理者アカウントと関連付けする:新しい Google アカウントを関連付ける をクリックして、手順に従って Google 管理者アカウントと関連付けします。
3. 移行元の選択:「移行の準備」にて、準備するプロセスがすべて完了していることを確認してください。
- a.データを移行したい Google アカウントを選択します。
ヒント:1 人の Lark 管理者は同時に 1 つのデータ移行タスクを実行できます。
b. 準備完了 をクリックして、ユーザー及びファイル情報の読み込みを開始します。
ヒント:正常に移行するには、手順に従って Google Workspace Admin にて設定を完了してください。
4. 移行内容の確認:ユーザーリストの情報を確認して、移行する内容を確認します。
- •移行したい内容であることを確認した場合、右下の 移行を開始 ボタンをクリックして移行を開始します。
- •移行したい内容ではない場合、右上の キャンセルして移行を終了 をクリックして、移行を終了する をクリックします。
5. 移行の実行:データの移行には、フォルダの作成と移行中の二つの段階があります。これらの二つの段階では、追加の操作を行う必要はありません。移行されるデータが多い場合、移行プロセスに時間がかかる場合があります。
- •フォルダの作成:通常、しばらく時間がかかります。この段階では、ユーザーリストの移行プロセスは変化しません。
- •移行中:移行の所要時間はファイルのサイズによって異なります。ユーザーリストの移行プロセスが変化しない場合、ネットワーク環境が不安定である可能性があります。この場合、ページを更新することをおすすめします。
ヒント:データの移行が正式に開始されると、タスクがバックグラウンドで実行されます。途中でページを閉じても、移行プロセスは中断されません。ページを再度開くと、最新の移行プロセスを表示します。
移行のキャンセル
- 1.移行内容の確認 または 移行中 の段階にて、右上の キャンセルして移行を終了 をクリックします。
2. 移行を終了する をクリックして、移行をキャンセルします。
移行の完了
移行後、移行完了 の画面にて、各ユーザーアカウントのファイルの移行状況を確認できます。
- •移行完了率:正常に移行されたファイルの数と移行しようとしたファイルの総数の比率が表示されます。
注意:たとえば、45/50 の場合、このユーザーの移行しようとした 50 個のファイルのうち、45 個のファイルが正常に移行されたことを示します。
- •スキップされたファイル:Google Workspace の制限により、一部のファイルは Docs への移行がサポートされていないため、「スキップ」とマークされます。
注意:詳細ついては、下記「よくあるご質問」の「移行できないファイルの種類は?」をご覧ください。
- •移行に失敗したファイル:ファイルのダウンロード・アップロード時にタイムアウトなどが発生した場合、ファイルの移行が失敗する可能性があります。
- •完了:右下の 完了 ボタンをクリックして、移行を完了します。
移行ログの表示
Lark 管理コンソールにて、データ移行のログを表示できます。移行ログには、移行に関する情報(移行アカウント、移行日時、ファイル情報(名前、サイズ、移行結果、備考)など)を確認できます。移行ログを表示するには、以下の 2 つの方法があります。
注意:プライバシーを保護するために、移行の記録とログは 90 日間保持され、90 日後に自動的に消去されます。
- •方法一:移行完了 の画面で、右下の ログを見る ボタンをクリックして、移行ログを表示します。
a. データ移行 のページにて、移行ログを確認 をクリックします。
b. 移行履歴 にて、表示したい履歴を見つけ、右側の 詳細 をクリックします。
移行済みのファイルの表示
Lark 管理コンソールから、ワンクリックで Docs にジャンプすることができ、移行されたファイルを表示、またはダウンロードすることができます。移行済みのファイルを表示するには、以下の 2 つの方法があります。
- •方法一:移行完了 の画面で、右下の ファイルを閲覧する ボタンをクリックして、移行済みのファイルを表示します。
- •方法二:Lark Docs ホームページを開き、左側のナビゲーションバーから マイスペース をクリックして、表示されるフォルダリストから、名前に「G Suite」と移行日時が書かれているフォルダを開き、移行済みのファイルを表示します。
三、よくあるご質問
Q:Lark 管理コンソールにログインする方法は?
Q:移行されたのファイルの所有者は誰ですか?
A:Google の制限により、Google ドライブに保存されたファイルの権限情報を取得できません。そのため、移行されたファイルは移行を実行した管理者の Docs に保存されます。すなわち、ファイルの所有権は管理者に属しており、管理者は Docs にてファイルのアクセス権限(閲覧権限、編集権限、所有権)を再度割り当てる必要があります。
Q:移行できるファイルの種類は?
A:Lark Docs は、Google ドライブ内のほとんどのファイルの移行をサポートしています。
- ◦Google ドキュメントと Google スプレッドシートは、自動的に Lark Docs 形式のドキュメントまたはシートに変換され、引き続き複数人による共同編集を利用できます。
- ◦Google スライドは、オンラインプレビューをサポートする PowerPoint 形式に変換されます。
- ◦その他のファイルは、元の形式のまま移行されます。
Q:移行できないファイルの種類は?
A:
- 1.Google ドライブにて移行が制限されているファイル:
- ◦移行することが不可能:Google Drawings、Forms、Sites および Maps ファイル。
- ◦フォーマットを変換することで移行可能:10MB を超える Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド。Google ドライブでファイルを .docx、.xlsx、.pptx 形式に変換することにより、ファイルを正常に移行できます。
2. ダウンロード禁止と設定されたファイル:
ファイルがダウンロード不可と設定された場合、共有設定 を変更することにより、ファイルを通常通りに移行することができます。
a. ファイルを右クリックして、共有 を選択します。
b. 右上の 設定 ボタンをクリックします。
c. 他のユーザーとの共有設定 にて、閲覧者と閲覧者(コメント可)に、ダウンロード、印刷、コピーの項目を表示する にチェックを入れます。
Q:移行されないファイルを確認する方法は?
A:まもなく移行を開始します の画面で、移行されないファイルのリストを確認することができます。また、移行後、移行ログ から移行されていないファイルを確認することも可能です。
Q:移行ログの保存期間は?
A:プライバシーを保護するために、移行の記録とログは 90 日間保持され、90 日後に自動的に消去されます。
Q:Google アカウントの関連付けを解除する方法は?
A:Lark 管理コンソールの データ移行 機能では、現在 Google アカウントの関連付けを解除することをサポートしていません。